LPS(リポポリサッカライド)とは?

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今、注目の成分についてここで解説していく!

1.LPS(リポポリサッカライドとはどんなもの?

リポポリサッカライドとは、英語でlipopolysaccharideという物質のことです。グラム陰性菌の細胞壁の外膜にある糖脂質の一種で、免疫系に影響を与えることが知られています。

2.リポポリサッカライドの効果効能

リポポリサッカライドは、免疫系に様々な効果を持つと言われています。

リポポリサッカライドは、体内のマクロファージという細胞を活性化させて、細菌やウイルスなどの感染に対抗する。

リポポリサッカライドは、認知症や糖尿病、がんなどの予防にも効果があるという研究がある。

リポポリサッカライドは、乾癬やアトピーなどの皮膚疾患の症状を改善することも報告されている。

ただし、リポポリサッカライドは過剰に摂取すると、敗血症や発熱などの副作用を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

3.リポポリサッカライドの摂取量

リポポリサッカライドの摂取量は、体重によって異なりますが一般的には、

体重50kgの人でおおむね500μg

体重10kgにつき100μg

と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、個人差や体調によっても変わる可能性があります。また、リポポリサッカライドは過剰摂取すると副作用が出ることもあるので、摂りすぎには注意してください。

4.リポポリサッカライドを多く含む食品は?

リポポリサッカライドを多く含む食品は、主に以下のようなものがあります。

穀類:玄米、未精製の小麦やライ麦、十割蕎麦

葉野菜:ほうれん草、キャベツ、明日葉、レタス、白菜

根菜:レンコン、ゴボウ、じゃがいも、長いも、大根、さつまいも

海藻類:もずく、ワカメ、メカブ、のり、ひじき、昆布、アオサ

きのこ類:ひらたけ、きのこ全般

乳製品:カスピ海ヨーグルト

その他:クルミ、胡麻、枝豆

これらの食品は皮や胚芽部分にリポポリサッカライドが多く含まれているので、できるだけ精製されていないものを選んだり、皮ごと食べたりすると効率的に摂取できます。また、海藻類は特にリポポリサッカライドの含有量が高いので積極的に摂ると良いでしょう。

5.リポポリサッカライドはどんな仕組みで免疫力を高めるのですか?

リポポリサッカライドは、免疫細胞の一種であるマクロファージを活性化させることで、免疫力を高めると言われています。マクロファージは、細菌やウイルスなどの異物を食べて消化することで、感染症やがんなどの病気に対抗する役割を果たします。しかし、マクロファージはストレスに弱く、活性が低下すると免疫力も低下します。リポポリサッカライドは、マクロファージの表面にある受容体に結合することで、マクロファージの活性を高めると考えられています。

リポポリサッカライドを摂取するとどんな効果が期待できますか?

リポポリサッカライドを摂取すると、免疫細胞の活性化により、以下のような効果が期待できます。

感染症の予防

生活習慣病の予防

病気の改善

美肌効果

認知症の予防

糖尿病の予防

乾癬やアトピーの改善

がんの予防

骨粗鬆症の予防

6.リポポリサッカライドとノーベル生理医学賞研究結果

リポポリサッカライド(LPS)は、細菌の細胞壁に含まれる成分で、免疫細胞を活性化させることで知られています。LPSなど微生物由来の成分によって活性化される自然免疫に関する研究は、2011年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。受賞者は、ブルース・ボトラー博士(米国)、ジュールズ・ホフマン博士(仏)、ラルフ・スタインマン博士(米国)です。彼らは、LPSを認識する受容体であるTLR4やその他のTLRの機能や役割を明らかにしました。

7.リポポリサッカライドと免疫力について

リポポリサッカライド(LPS)は、グラム陰性細菌の細胞壁に含まれる成分で、免疫系の細胞に作用して炎症を引き起こすなど、さまざまな生理作用があります。しかし、LPSはすべてが悪いというわけではありません。LPSは、体内に存在している免疫細胞のひとつであるマクロファージの働きを高め、免疫力を上げることが分かっています。LPSは免疫ビタミンとも呼ばれ、感染症や生活習慣病の予防やアンチエイジングに効果が期待されています。

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